オモロダイブ(前編)

2014年4月10日現在、この「オモロダイブ」という言葉でGoogle検索を行った結果は以下の通りである。


検索結果は、実に1件。ちなみに、「おもろダイブ」などとやると、「めっちゃおもろいダイブでした~」なんてのが引っかかったりもする。(Googleのこのあたりのあいまい検索の仕組みはいまだにわからない。)

この検索結果からわかること。それは、2014年4月においては「オモロダイブ」という言葉はこの私のサイト以外、Googleの世界には存在していない。それはつまり、この世界に存在していない言葉と言って、過言ではないだろう。誰かが思わず、口にする言葉、それに「オモロダイブ」なんて言葉は含まれていない、といえる。

そして、それはただちに「オモロダイブ」ってなんやねん、という突っ込みを受ける事も意味している。
この言葉の説明のために、僕の天啓とも言うべき昔話をしよう。




大学時代、僕には仲の良い女友達がいた。仲の良さのレベルで言うと、「一人で家に来て、HOTMANという漫画を読んで帰る」とか、「一緒にセガサターンでばくばくアニマルをやる」といったレベルだ。

そんな小学生のような友達関係ではあったが、時には、僕は彼女の悩みの相談相手にもなったりしていた。

ある日、細かい部分は記憶が定かではないのだが、確か、僕は彼女の失恋の話を聞いていた時のことだと思う。

彼女は僕が、兵庫県から出てきて、「関東にもおもろい女子いるな~」と初めて思えた女子だったのだが、その時も、ずっと自分の失恋話を彼女得意の話術でなんともおかしく話すもので、もうそれは本当におかしくて、犬ならきっとウレションが出てしまうレベルでその失恋話を楽しみ、もうビッグウェーブの連続で僕はウケまくっていた。そう、ウケまくっていたんだ。

その時だった。

さっきまで面白おかしく失恋話をしていたはずの彼女が素に戻り、なんともそっけないトーンでこう言った。

「結局、タローって、おもしろければ何でもいいんだよね」

脳みそに響く衝撃。薄々感じていた真理。その時、僕は心から思った。

「エウレーカ、エウレーカ!」

この世界には2つのモノがある。

それはオモロいものとオモロくないものだ。

なんとなく知っていた。僕がオモロいものに異常に興味を示す一方で、オモロくないものを拒絶する事を。彼女はそれを言葉にした。もしかすると、僕だけ知らなくて、みんな知ってたのかもしれない。ただ、僕はその時、それを知った。

後編に続く)

P.S.
意外にカタカナでつながったような言葉はヒットしないらしい。今、脳に思いついた言葉、ペロチェポロチョはなんとヒット数ゼロ。誰かサイト名に使っても良いよ(笑)



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