ボクらのiPhoneを高音質なaptX-HD対応にするたった1つの方法【2018最新Bluetooth事情】


そろそろ、iPhoneもaptX-HDとかLDACに対応してくれてもいいのに、なんて思うよね?

いやいや、ボクらには高音質コーデックのAACがあるよ!」…なんて話で過去は済んでいたのだけど、最近はちらほら分の悪い情報が出ているのも確かだったり。

例えば、大昔にどこかで書いたと思うけど、「AACの曲をAACコーデックで伝送したら劣化しない」というのは大きな間違いであるという事が以下の記事で紹介されている。(まあ、これは他のコーデックでも同じ話なんだけど)


そして、最近見かけた記事では、AACは規格上は「VBR 256kbps」という話なのだけど、実際の波形のカットオフの状況から推測すると「128~192kbps」以下のエンコードになっているという検証結果もある。


この辺りの話は過去にも以下のエントリで言及していて、想像した通りに、Bluetoothオーディオの現行の規格では、やはり音質観点では帯域が不足しているという話になりそうだ。


というわけで、利便性だけでなく、音質なんかにもこだわりたい、キトクなボクらはそろそろ「iPhoneでもAAC以外の高音質コーデックを!」と叫ばなければいけない状況となっているんじゃないだろうか。



iPhoneの置かれている状況


さて、このような状況で、「ワイヤレスでも高音質で音楽を聴きたい」、なんて欲求を満たすためには高音質コーデック、つまり現時点ではLDACやaptX-HDに対応している事が望ましいと言えるだろう。

ただし、先にも書いた通り、残念ながら、iPhoneはAACにしか対応していないし、直近で新しいIOSの発表があったけど、その中でも特にBluetoothオーディオのコーデックに関する言及は無かった。

というわけで、もしこれらのコーデックを使いたいという話になれば、iPhoneに外部機器を接続して、高音質コーデックに対応させるしか現時点では方法が無い。

この辺りは、過去に「iPhoneをaptX-LL対応にする」内容を書いていて、この中で、イヤホンジャックにBluetooth送信機を接続する方法、および、CreativeのBT-W2という「USB接続のaptX-LL対応Bluetooth送信機」を用いて実現する手法について書いた。


さて、上記のエントリに書いたように、aptX-LL対応にする手法では「低遅延化する事を最優先とする」ことで、イヤホンジャックからのアナログ出力(iPhone7以降であればLightning端子経由のイヤホンジャック出力)をaptX-LL対応のトランスミッターで無線化するやり方も許容できるとは思う。

ただし、「音質を重視する」ばあいにはこれでは不十分なようにも思う。

なぜなら、「元々のデジタルデータをアナログの音声信号に変換し、この音声信号を再度コーデックでデジタルデータに変換した上で、無線で飛ばす」というこのやり方は、変換を繰り返す事による劣化が大きすぎて、高音質コーデックを用いる意味が薄れてしまうからだ。

以上、ボクがaptX-LL対応で書いたような「イヤホンジャック経由の無線化」はどうにもaptX-HDやLDACと言われるような高音質コーデックへの対応では実質適用不可と考えた方が良いだろう。

アナログが嫌ならデジタルで出力してやれば良いじゃない


ならば、CreativeのBT-W2で実現したような、「扱い上はデジタルのままで音声信号を外部Bluetooth機器経由で飛ばす」方法はどうだろうか。

これも、BT-W2と同様な「iPhoneからはUSB-DAC(オーディオデバイス)に見える」ような高音質コーデック対応Bluetooth送信機(BT-W3とか出て欲しい)でもあれば、期待できるけど、現時点、純粋なBTドングルをiPhoneが扱えない時点で、今現在は実現が難しいだろうと考えている。

ならば、現状、「iPhoneからデジタル信号をBluetoothで飛ばす方法がまったく方法が無い」のだろうか?

これについては「無くはない」という表現が正しいかもしれないが、一応実現可能だ。


それは、S/PDIF信号へのDD(Digital-to-Digital)変換を経由して、

1.iPhoneから音声信号をS/PDIF信号として出力
2.S/PDIF入力が可能なaptX-HD対応Bluetooth送信機に上記の信号を入力

とするやり方だ。

この方法であれば、DD変換時のロスが全く無いとは言えないかもしれないけれど、アナログに変換してしまうケースに比べれば、十分劣化が少ない手法と考えてよいだろう。

iPhoneをaptX-HD対応化するために必要なもの



さて、上記を実現するためには、以下のような物が必要となる。

1.iPhoneにUSB接続可能とするためのOTGケーブル
2.USBからS/PDIF出力を得るためのUSB-DDC(Digital-to-Digital Converter)
3.光デジタルケーブル
4.aptX-HD等の高音質コーデックに対応&S/PDIF(光デジタル)入力可能なBluetoothトランスミッター


このうち、まずiPhoneにUSB機器を接続するケーブルについては、以下の「Lightning - USBカメラアダプタ」を利用する。


なお、過去に互換製品も試したことがあるのだけど、iOSのバージョンアップで使用できなくなったりと、Apple社の規制で泣くことも経験しているので、価格は高くなるけど、こればっかりは純正のものを推奨となっている。


次に光デジタルでの出力を可能とする、USB接続のDDCが必要となるのだけど、こちらは、回路設計上はもう少し小さなものが作れるはずなのだけど、小さなサイズの物が無い&製品自体が少ない事から、USB-DACではあるけど、「USB-DDCの機能も兼ね備えている」製品を選ぶ方ことを推奨としたい。

なお、ボクが色々見たところだと、結局はボクが他のエントリで推奨しているHiFimeのDAC兼DDC(HiFimeDIY UAE23 USB DACHiFime UAE23HD USB DAC)が最適解と言えるかと思う。



こちらのDACについては、UAE23HDについてはAmazonでも購入できるのだけど、PayPalのアカウントを持っていれば直接購入した方が少し安いかも。

HiFimeDIY UAE23 USB DAC
HiFime UAE23HD USB DAC

UAE23HDのDACとしての機能は以下のエントリで紹介しているので興味のある方はこちらも合わせて参照いただけると嬉しいです。


これだと、iPhoneでも駆動できるほど消費電力も小さい(実測で消費電流量が約90mA。iPhoneへのUSB機器接続は電流関係がシビア)し、3.5㎜ステレオジャックが「丸形光デジタル」出力を兼ねているので、そこからS/PDIF信号を取り出すことができる。



あと、以下の機器もほぼ同サイズで光デジタル出力を備えているので、好みによってはこっちも良いかも。値段もほぼ同じ。(消費電流量は不明だけどIOS対応の表記あり)



最後に「入力されたデジタル信号(今回は光デジタル入力)をaptX-HDで送信する送信機」を準備しよう。

数は少ないのだけど、幾つか、そういう製品はもう出ていて、例えばAmazonでは以下のような製品が見つかる。

なお、CHGeekとSonRuの物はざっとスペックも見たけど、全く同じものと考えても良いだろう。



このうち、Anker製の物(Anker Soundsync A3341)は、Amazonの説明にはどういったコーデックに対応しているかが明記されていないが、海外サイトで確認したところ、どうにもaptX-HDに対応していそうだ。

という事で早速調達(笑)


到着後、マニュアルを確認したところ、きちんとaptX-HDに対応している事を確認。なぜAmazonには書いてないんだろう?


いや、というか「aptX-HD/aptX-LL/apt-X/AAC」とLDAC以外全部対応しているし!!

ちなみにバッテリー内蔵で、光デジタル入出力にも対応。


いや、こっち紹介した方が良くね?(笑)


そして、ケーブルに関しては、今回は「理論上最高音質(以下のエントリ参照)」の「ダイレクト・オプティカル・コネクタ」を使用。

そして、いよいよ満を持して「合体」!!

コネクタさしーの、


DACつなげーの、


そしていよいよiPhoneに接続!!


いや、思いのほかデカいよ!(笑)


さて、実際の接続については、ここまできてなんだけど、残念ながらボクはまだaptX-HDを受信できる装置を持ち合わせていない(オイオイ)

ということで、試せないのだけど、aptX-LLにも対応しているので、手持ちのaptX-LL受信機で試したところ、あっさり接続完了。

インジケーターの表示も、実際の音声遅延の状況からもaptX-LLで接続できているようだ。


なお、念のため、ボクのスマホはaptX-HDに対応しているので、「Anker Soundsync A3341」側を受信機にして、スマホから接続したところ、インジケータ表示では「10秒ごとに青色が4回点滅」しているので、ちゃんとaptX-HD接続になっている事が確認できた。


なお、現時点では「光デジタル入力可能なLDAC対応Bluetooth送信機」が存在していないので、aptX-HD対応のみについて記載しているけど、そういう物が出そろってくれば、LDACでも同様のやり方で実現できるかと思う。

いや、この商品、ずっと待ってるのだけど全く音沙汰が無いのだけど(笑)

iPhoneはaptX-HD化できるんです!!


さて、今回はかなりボクのブログらしい、強引な手法になってしまったかもしれない(笑)

多くの人が「デカすぎるよ!」なんて感想を持ったに違いないと思う。

でもね、バブルの時の携帯電話じゃないけど「現時点での最新を求めるとだいたいデカくなる」よね(笑)

というか、「aptX-HD/aptX-LL/apt-X/AAC」に対応している「Anker Soundsync A3341」に出会っただけでもめっけもんだったような。


ただ、実際にaptX-HD等の高音質コーデックを使いたいシーンを考えると、ボクはこのやり方もあながちアリなんじゃないかと思っている。


その理由だけど、そもそもAACによる接続で良いのであれば、iPhoneから直接接続すれば良いんだし、利便性のみを求めるのであればどう考えてもAirPodsなんかで良いんじゃないかと思う。

今回のようなテーマはあくまで「さらなる高音質を求める探究者」のみが求めるTIPSだと思うので、その意味では、これでも全然良いはずだ。

そして、現時点、Bluetoothの帯域が狭い現状では、屋外のようなノイズの多い環境では高音質コーデックは安定しない事も考えられるので、「高音質コーデックは自宅用」と割り切るのも最適解かと思っているのも事実。


であれば、今回のような構成でも、そもそも持ち運びの無い、自宅での「iPhone&aptX-HD接続で音楽を楽しむ」という用途には十分足りる可能性は高い。

何より、余計な変換を含むアナログ入力で似非aptX-HD化する手法に比べれば、デジタルデータをデジタルのままで扱う今回のTIPSは実に理にかなっていて、なんとも気持ちが良いんじゃないかと思う。


以上、現時点、iPhoneがAAC以外のコーデックに全く対応する気配が無い時点で、今回のようなその他の最新の高音質コーデックに対応するための「ブレイクスルー」があるというだけでも、何らか、音質を求める人には朗報と言えるんじゃないだろうか。

まあ、素直にiPhoneがLDACあたりにでも対応してくれれば話は済むんだけどね(笑)

というわけで、「iPhoneは(デカいけど)aptX-HD化できるんです!」というところで今回のエントリは終了となります。Creativeさん、aptX-HD/LDAC対応のBT-W3 or BT-W2 Proあたりを出してもらえないでしょうか!(笑)

長文、読んでいただきありがとうございました!!



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