さて、各社が色々とミラーレスカメラを出している状況だけど、実際、どのメーカーの製品を選べば良いのかは、特にカメラ初心者の方には実に悩ましい問題かと思う。
では、カメラ初心者は何故選び方がわからないのか?
それはきっと「経験値が足りない」からじゃないだろうか?
であれば、もし他の「知っている何か」で例えてみれば、意外とわかりやすい、なんて事もあるんじゃないだろうか。
ん!待て、「経験値」だと!?
というわけで(笑)、今回はちょっと趣向を変えて、各社のミラーレスを大胆にも、「ドラゴンクエストシリーズの武器」に例えて紹介してみようと思う。
ちなみに完全なる個人の見解であり、酒を飲みながら思い付いたくらいの話なので気軽に見て頂きたい(笑)
SONY NEXシリーズは○○だ!!
さて、最初はSONYのNEXシリーズについて紹介してみよう。
このNEXシリーズの特徴は、ざっとあげると以下となるだろう。
- APS-Cセンサーを搭載し、APS-Cのカメラとしてはかなりコンパクトで洗練されたデザイン。
- APS-Cセンサーのサイズを活かし、2420万画素の静止画撮影、4K動画撮影を可能とし、いずれでも高感度による撮影が可能。
- 高速レスポンス、AFスピードも最速(α6500等の上位機種)。
さて、こう書くともうこれでいいんじゃあないかと思うかもしれない。
ただ、欠点も当然ある。それは次の通り。
- ソニー製品特有のUIの癖で他社に慣れている人には操作がわかりにくい。
- レンズラインナップが微妙で廉価な銘レンズが存在しない。
特にレンズラインナップの不足は致命的な欠点で、キットズームレンズと、撒き餌レンズの中望遠を購入した後は、欲しいレンズがツァイス等の高級なレンズしか無くなってしまう。
さて、お待たせしました(笑)
村長A:
その武器は小型軽量で見た目も美しく、とても強力な武器じゃろう。しかし、装備する者はその素質がなければだめじゃ。特殊効果には期待できんので、力のあるものに装備させると真価を発揮するじゃろう。
つまり、これはドラクエの武器で言えば「オリハルコンの爪」の事じゃないだろうか。
武闘家にしか装備できず、特殊効果も無い。
これはまるで、ボディ性能(攻撃力)はいいけど、操作性が特殊(武闘家のみ)で、優秀なレンズによるミラクルヒット(特殊効果によるダメージ増)が狙いにくいNEXの特徴のようではないだろうか!?
なお、新しいドラクエでは特殊効果が追加されているとの情報があったりしたけど、オッサンなので無視してみました(笑)
続けますけどよいですか?(笑)
☆SONY NEXシリーズは「オリハルコンの爪」だ!!
Panasonic Lumix/Olympus Penシリーズ(マイクロフォーサーズ)は○○だ!!
ちょっとマイクロフォーサーズについては、パナとオリを別にするか迷ったのだけど、ボクの目線では写真重視ならPen、動画重視ならLumixくらいで特徴も他のソニーやフジにするのに比べれば差は小さいので、一緒に評価する事にした。
さて、パナのLumix、オリのPenといういわゆるマイクロフォーサーズ陣営の特徴は以下の通り。
- ボディ、レンズ共に小型軽量な物が多く、全体重量が抑えられるので、とにかく機動力に優れる。
- Panasonic、Olympusの両陣営からレンズが出されており、とにかくレンズの選択肢が多い
- また、レンズ自体が小型軽量にできるためにコストが抑えられ、結果として廉価で優秀なレンズが多い
- センサーサイズがAPS-Cに比べて小さいため、35mm換算で焦点距離が2倍になるので、小型軽量なマクロレンズや望遠レンズが作りやすい
- Lumixは早くから動画性能に特化しており、その使用感や性能は他社より一歩進んでいる。
- Penは早くからボディ内手振れ補正にこだわっており、その性能は他社より一歩進んでいる。
と、まあ多くの利点を持つマイクロフォーサーズなのだけど、やはり欠点もあって、
- センサーサイズが小さいため、特に高感度性能が低く、ダイナミックレンジの幅も狭くなり、結果として画質がAPS-Cに比べて落ちる。
という、根本的に画質観点ではAPS-Cに若干劣るというのがボクの実感としてもあったりする。
さて、次は商人にお願いしてみよう(笑)
商人B:
その武器はいっぱついっぱつの攻撃力はそこまでの威力はないかもしれない。しかし、その軽さとすばやさで相手に攻撃できる回数が増え、その結果、チャンスを逃す事が無いだろう。なお、特技を覚える事でさらにダメージを増やす事もできるだろう。
つまり、これは「はやぶさの剣(けん)」だ。
はやぶさの剣(けん)
『II』より登場。鍔にはやぶさの意匠が施された剣。ミスリル製で、装備すると身が軽くなり、一回の攻撃で同一目標に2回斬り付けることができる。装備して特技『はやぶさ斬り』をすると1度に4回のダメージを与える。この特性の反面、攻撃力自体は低く設定されることも多い。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
『II』より登場。鍔にはやぶさの意匠が施された剣。ミスリル製で、装備すると身が軽くなり、一回の攻撃で同一目標に2回斬り付けることができる。装備して特技『はやぶさ斬り』をすると1度に4回のダメージを与える。この特性の反面、攻撃力自体は低く設定されることも多い。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
軽量で機動力高く、どこにも持ち出せ、優秀なレンズラインナップ(特技による追加効果)でシャッターチャンス(攻撃回数)を増やすけど、最高画質(攻撃力)という観点ではAPS-C機に一歩譲るというマイクロフォーサーズの特徴を表現できていないだろうか。
☆マイクロフォーサーズは「はやぶさの剣(けん)」だ!!
富士フイルム・Xシリーズは○○だ!!
さて、次はボクの現在のメインプラットフォームである富士フイルムである。
富士フイルムが出しているフジXシリーズの特徴は以下の通り
- APS-Cサイズのセンサーを搭載し、従来のベイヤー構造ではなく、独自のX-Trans構造とする事で得られる圧倒的な高感度性能
- ローパスレスによる解像感
- 銀塩フィルム(フジカラー)で培った人間の肌に対する徹底的な追求による自然な肌色を再現
- 富士フイルムが培ったレンズ技術を注入した写りにこだわった銘レンズ群
そして、他の会社と同じように欠点もある。
- 洗練されていないUIにより、操作性も含めて痒いところに手が届かない
- AF性能も他社に比べて遅い傾向があり、シャッターチャンスに弱い側面がある
- 動画機能も自由度が低く他社に一歩遅れる
よし、次は王様の登場だ!(笑)
王様C:
わしが知っている限り、その武器は大きく重く扱いにくいが、特にドラゴンを相手にすれば向かうところ敵無しの強さを発揮するじゃろう。
そう、つまりフジXシリーズは「ドラゴンキラー」だ。
ドラゴンキラー
『II』より登場。ドラゴンの硬い鱗を貫くために開発された、特殊なデザインの剣。ジャマダハルを思わせる、ガントレットと刀身を一体化させたようなデザインで、腕にスッポリとはめて使用する。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
『II』より登場。ドラゴンの硬い鱗を貫くために開発された、特殊なデザインの剣。ジャマダハルを思わせる、ガントレットと刀身を一体化させたようなデザインで、腕にスッポリとはめて使用する。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
特に女性や子供(ドラゴン)を撮影する場合には、空気感、解像度、色再現性と他のカメラには追随できない性能を発揮する(特定相手への攻撃力極大)が、レスポンスの点で一歩譲る(重くて戦士しか装備できない)特徴を表せていないだろうか。
☆富士フイルム・Xシリーズは「ドラゴンキラー」だ!!
キヤノン EOS Kiss Mシリーズは○○だ!!
さて、次はおそらくもっとも著名なカメラメーカーの一つである、キヤノンが出しているミラーレスのラインナップである、EOS Kiss Mシリーズについても考えてみよう。
キヤノンが出しているEOS Kiss Mシリーズの特徴は以下の通り
- 最もメジャーなカメラメーカーであるCanonの製品であることの安心感
- 超後発のために他のメーカーで培ったノウハウが生きている
- 他社が高価格帯に少しずつ移行する中、手ごろな価格を実現
- レンズも安価なものが多く、導入しやすい
- マウントアダプタを用いることでEFマウントのレンズを電子制御含めて使用可能
そして、他の会社と同じように欠点もある。
- とがった機能は他社に劣る。
- EOS Kiss Mシリーズとしてのレンズラインナップは弱い
何となく、性能は他の会社にもう一歩遅れているような気がするけど、最もメジャーなカメラメーカーであるCanonの製品である事と、「マウントアダプター EF-EOS M」(以下、EF-EOS M)を使って、EF/EF-Sレンズを流用できるので、Canonの一眼レフのサブカメラとしては、別の輝きを見せる事かと思う。
よし、次は村人の登場だ!(笑)
村人D:
この国には伝説の武器と呼ばれるものが存在している。まずその武器を手に入れることを考えるのも悪くないだろう。勇者のしるしを持つものがこれを手に入れれば、さらに力を発揮することになるだろう。
というわけでこれは「ロトの剣(つるぎ)」だな。ロトシリーズで揃える事には意味があり、そこそこ強いんだけど、毎回、必ず最強武器では無い位置付けのアレ。
いや、なんか、めっちゃしっくり来るし(笑)
ロトの剣(つるぎ)
『I』より登場。『I』『II』『III』の「ロト三部作」に共通して登場する伝説の剣。オリハルコンを材料にジパングの鍛冶技術で作成された。刀身にルーン文字で「DRAGON QUEST」と刻まれている。鍔のデザインは「ロトの紋章」をかたどっている。『III』では「王者の剣」と呼ばれ、道具として使うとバギクロスが発動する。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
『I』より登場。『I』『II』『III』の「ロト三部作」に共通して登場する伝説の剣。オリハルコンを材料にジパングの鍛冶技術で作成された。刀身にルーン文字で「DRAGON QUEST」と刻まれている。鍔のデザインは「ロトの紋章」をかたどっている。『III』では「王者の剣」と呼ばれ、道具として使うとバギクロスが発動する。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
レンズキットがかなり安く販売されている事もあるので、Canonの一眼レフユーザーに加えて、あまり深くカメラ趣味に没頭しない(追加レンズを購入する予定が無い)人にとっては一考の価値はあるとは思うんだけどね。
その他のカメラも例えてみる。
■SIGMA Quattroシリーズ
ちょっとミラーレスから外れるけどSIGMAの「dp Quattro」シリーズについても例えてみよう。
SIGMAのQuattroシリーズと言えば、SIGMAが培ってきたレンズ技術と、独自のFoveonセンサー搭載により、一眼レフをも凌駕する精細感を生み出す、超ハイエンドコンデジだ。
その一方で、「高感度に弱い」「形状が変態的」「コンデジなのに重い」「操作のレスポンスが激重」「カメラの吐き出すJPG品質が悪く、現像などの作業がわずらわしい」と、当たった時は身震いする程の画が撮れるのだけど、その反面、ゴミ写真製造機としての側面も持つ、そんな一発狙いのカメラだったりもする。
というわけで、これはミスと会心の一撃しか出ない「魔神の金槌(まじんのかなづち)」だな。
魔神の金槌(まじんのかなづち)
『IV』より登場。かつて魔神が使用していたハンマー。丸棒を束にしたような独特の柄頭を持つ。命中率が低くなるが、当たると必ず会心の一撃になる。呪いがかけられていることも。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
『IV』より登場。かつて魔神が使用していたハンマー。丸棒を束にしたような独特の柄頭を持つ。命中率が低くなるが、当たると必ず会心の一撃になる。呪いがかけられていることも。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
場合によっては呪われて外せなくなるところもそっくり(笑)
■iPhone/スマホのカメラ
こちらもミラーレスではないので、あえて書く必要は無いのだけど、思いついたので残しておこう。
iPhoneやスマホのカメラは、カメラ性能としてはせいぜいエントリークラスのコンデジ程度の画質ではあるのだけど、Line Camera、Snapseed、Instagramといった優秀な写真加工アプリ群、また強力なAIの実装により、「それっぽい写真」を吐き出す事には長けていると思う。
というわけで、これは「理力の杖(りりょくのつえ)」だな。
理力の杖(りりょくのつえ)
『III』より登場。この場合の理力とはMPの事で、魔力を攻撃力に変えて戦う。1回の攻撃につきMPが3消費される。『III』では魔法使いが装備できる最強の武器。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
『III』より登場。この場合の理力とはMPの事で、魔力を攻撃力に変えて戦う。1回の攻撃につきMPが3消費される。『III』では魔法使いが装備できる最強の武器。
出典:ドラゴンクエストシリーズのアイテム_(武器)
いつでも携帯(軽量で非力な魔法使いでも使える)していて、アプリでの写真加工をする(毎回MPを3消費する)事で、通常撮影では得られない雰囲気のある写真を吐き出す(攻撃力大)というところが魅力という事で。
うん、これだな。
目を極限までデカくしたり、脱色かと思う程肌を白くしたりする女子高生の装備できる最強武器だったりする(笑)
↓こういう系統のアプリ、MP100くらい使ってんじゃないの?(笑)
何気に無音機能とかついてたり、オッサンだけど入れてみようかと思ったり(笑)
なお、そういう意味では、今回、この観点で書いてみて「スマホカメラじゃないと逆にダメなユーザー」層がある事に初めて気づいたりしてオモロいなあ。
みんなも飲み会の席でたとえてみよう(笑)
さて、どうだろう。正直こんな例えで初心者に伝わるのかはわからない(笑)
ただ、こうやって、自分の目的が何(敵が誰か)でどうしたいのか(どんな職業でどう戦うのか)を決めて、それを撮影するためのカメラ(武器)を選ぶという考え方も意外と有効なんじゃないかと思ったりもしている。
ちなみにボクは素早いドラゴン(子供)を相手にしているので、どこにも持ち出して枚数を稼ぐためにマイクロフォーサーズ(はやぶさの剣)を、そして一発の会心の子供の画を撮るためにフジのXシリーズ(ドラゴンキラー)を併用している。
「つよさ(財力)」に自信もしくは覚悟がある人ならNEXシリーズで高級なレンズ群と合わせて戦う(撮影する)のも悪くないかと思う。
「魔法(写真加工)」を使いまくるなら杖(スマホカメラ)で十分、とかね。
皆さんも、こんな風に想像してみて、本記事をカメラ選びの一つの考え方に加えてみてはいかがだろうか。
本記事が少しでもカメラ選びの参考になれば良いかと思います!!
※なお、フジのカメラはミスしやすいが会心の一撃が出やすい「魔神の斧(まじんのおの)」にするか最後まで悩んだ。まあ、「dp Quattro」だけは「まじんのかなづち」で決まりで良いと思うけど(笑)
スマホで久々にドラクエやってみるかなあ。
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