1本1000円以下で理論上最高音質(?)の光デジタルケーブルを入手する。


薄型テレビ、PS4(現行機種はProのみ)、Chromecast Audioなどにはデジタルで音声出力をするための「光デジタル音声出力端子(S/PDIF、TOSLINKとも言う)」なるものがついており、ここから、音声出力をする事でより高音質に外部機器に音声出力を行う事が可能となっている。

この「外部へデジタル音声出力する」ために必要なのが光デジタル音声ケーブルという事になるのだけど、この光音声デジタルケーブルというものについては、本当にピンキリで、オーディオ雑誌でおすすめしているようなコアが石英のものなどを選択すると、安くて数万、下手すると10万を超えるものもあるという始末だ。

さて、そのような状況の中、もし、「超絶狭い使用範囲に限られるが、1本1000円以下で購入できる、理論上最高音質に近いと言ってもあながち間違いではない光デジタル音声ケーブル」なるものがあるとしたら興味は無いだろうか?

今回はボクが長らく「こんなものあったらいいな」と思っていたものを偶然入手する事ができたのでそれを紹介したいと思う。





光デジタル音声ケーブルにおける高性能とは?


さて、光デジタル音声ケーブルを購入する際、重視すべきポイントはどこになるだろうか?

当然、デジタルケーブルを導入しようと考えているくらいなので、ケーブル伝送の品質は重要だと思うけど、ざっと、

・光伝送における情報損失&劣化が如何に少ないか(コアの素材や端面処理)
・ケーブルの取り回しの良さ(柔らかさ)や用途に応じた長さ
・コネクタの品質(金属パーツで補強されているか)

辺りを気にしておけば良いと思う。


では、これを「音質観点のみ」に絞って考えた場合はどうなるだろうか。

この場合は、結局、正しく音声信号を伝送できるか、つまり、「光伝送における情報損失&劣化が如何に少ないか」のみがポイントにならないだろうか。

この観点では、通常のセオリーでは一般的なプラスチック光ファイバー製の光デジタルケーブルではなく、少し取り回しが悪くなるが、せめてガラス製光ファイバー、さらには石英コアの光ファイバーを採用した製品を選ぶ事になるかと思う。


ただし、コアを幾ら高性能にしたとしても、そもそも「光の特性としては真っ直ぐにしか進まない」わけで、これを長いケーブルを取りまわしてグニャグニャと曲がった経路で伝送すると、軽微ながら、スペックの伝送損失以上に情報のロスが発生してしまうような気がしないでもない(曲げ損失という)。


結局、音質観点ではケーブルを曲げたり、ケーブル長を長くする事による光のロスが、信号劣化の原因になるわけで、そこから素直に考えると、

短く、より真っ直ぐなケーブルが最高音質

と考えて良いんじゃないだろうか?


その名は「Yudios YD-192 SQMI20」


さて、それでは早速その製品を紹介しよう。

それこそが以下の、「Yudios YD-192 SQMI20」という光デジタル音声ケーブルである。



(2018/1/5追記)
なお、現在Yudiosという業者では在庫が切れているのだけど、フジパーツから「富士パーツ商会 光デジタルケーブル 光角型-光ミニ型兼用 2m FVC-702」という商品名で990円で同じ物が販売されている模様。という事は1本500円以下!?

(2018/8/15追記)
ついに絶滅が確認されました。。。無念。復活しないかウォッチを続けます。


さて、

おいおい、真っ直ぐでもないし短くもないじゃないか

なんて思った方もいるんじゃないだろうか。まあ、もうちょっと待ってほしい。


このケーブル、特殊なギミックがあり、なんと、角型(つまりTOSLINK型)と丸型(3.5mmステレオジャック型)を用途に応じて、両端のコネクターを回転させる事で切り替える事ができるようになっている。



そして、その両端のコネクタ部分を取り外すと、、、



ジャジャーン!!

そう、直結型のコネクタが手に入るわけ。

もしこれを名づけるなら「Direct Optical Connector」、略して「D.O.C.」とでも呼ぼうか(笑)


ちなみにこのケーブル1本が1800円なので、ケーブル1本あたり2個のコネクターが取れるので、1個辺りなんと900円



コネクタ部分を除くと、実に1.5cmの光デジタル音声ケーブルの完成である。


Direct Optical Connector、略してD.O.C.


さて、「おいおいそんな短いケーブル(というかコネクタ)なんて役に立たないじゃないか!」とお思いの方もいるかもしれない。

おいおい、あんた、オモロダイブのモグリじゃないの?(笑)

そう、アレがあるじゃない。

アレ、アレ。冒頭にも写真で出した、ホラ。そう、コレ(笑)


これは、軽量かつ光デジタル出力を持つChromecast Audioにぴったりじゃないだろうか。

そして、これを光デジタル入力で最大パフォーマンスを発揮するNFJ D302J+などのアンプに接続すると、、、こうだ!!


どうだろう?これでもまだ「石英ケーブルじゃないと伝送損失が、、、」とか「いややっぱり数万円くらいのケーブルじゃないと、、、」なんて話します?(笑)

ちなみに、ちょっぴりグラグラしないでもないので、ポキッと折れるのが怖い場合は足でもつけてやれば無問題。

(以下は10円玉を適当に積んでみただけ(笑))





短いは正義


ちなみに実際に使ってみた音質の話はしない。ボクはそもそも、オーディオにおけるケーブルの議論は嫌いだったりするし(笑)

でも、ほぼダイレクト接続なので、同じような品質のケーブルの中では最高性能である事は、理論うんぬんを抜きにして、こればっかりは断言して良いと言える。

そして、大事なポイント。何よりオモロくないだろうか(笑)


ボクはこういった「直結型光デジタルコネクタ」を長らく探していて、Amazon、ebay、Banggood、GearBest、AliExpressとあらゆる怪しいパーツを販売している通販サイトやメジャーサイト、個人含めて、日本、海外サイトのブログを覗いてきたけど、これに類するコネクターはどこにも存在していなかったりする(2017/2/28時点)。

きっとこのようなコネクタに対するニーズが商品化するレベルに達していないのかと思う。

そういう意味では、本コネクタは「他のニーズから偶然産まれた」、稀有なプロダクトと言って良いかと思う。





ボクの本ブログで紹介している商品は、どうも「ブルーオーシャン(欲しい人は一定数いるけどまだ知られていない)」的な物なのか、他のページで紹介しているものもすぐに品薄になって買えなくなるみたいなので、気になる方は早めにゲットしておく事が吉かと思う。

まあ、「元々のニーズが少ない=在庫がそもそもあまりない」という等式の上に成り立っている商品だから仕方がないんだけどね(笑)


なお、取り回しも考慮するともう少し長いケーブルしか使えない局面がほとんどだと思われ、以下の製品などはガラスファイバーを採用していて、5000円くらいで買えるので、性能が期待できるケーブルの割には安価と言って良いだろう。色々調べている時に見つけたのでついでに紹介しておきたいかと思う。




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