1万円ちょっとでF1.0を実現!?高コスパなフォーカルレデューサーで遊ぼう。


ebayから一万円強で購入した廉価版(パチモン?)SpeedBoosterであるRJ製のフォーカルレデューサーとRJ製のマウントアダプタを簡易比較。カメラは未だに名機だと思っているLUMIX DMC-G6。

レンズはこれまた名機CANON New FD 50mm/F1.4。

※Pixcoが代理店として販売。ちなみにRJ社の公式サイトはココ



ちなみにオモロダイブ的名機とは「安くてオモロいモノ」です(笑)

ちなみにこの比較の原動力は、DPREVIEWで海外の方が本家MetabonesのSpeedBoosterとRJのこの廉価版のフォーカルレデューサーの比較をやっていたのだけれど、その結果が自分の印象とは違って、RJだと画質の低下が結構大きいような結果になっていた事への反証、というか、自分で試してちゃんと検証したいという気持ちでもあります。

まあ、SpeedBoosterより落ちる、というのはたぶん本当だけど。




フォーカルレデューサーの有無での撮影結果比較(中心部分の解像度について)


まずは実際の撮影結果から検証してみよう。

手元にあったフリーペーパーにて、中央付近の文字を比較。当然画角が変わるので、それはカメラ位置を前後させて、画面いっぱいになるように調整してます。

次はちゃんと解像度チャートを使います(笑)

■クロップ前



■RJ Focal Reducer + FD 50mm F1.4 / F1.4(レデューサー有/F1.4)



■FD 50mm F1.4 / F1.4(レデューサー無/F1.4)



■RJ Focal Reducer + FD 50mm F1.4 / F2.8(レデューサー有/F2.8)



■FD 50mm F1.4 / F2.8(レデューサー無/F2.8)



■RJ Focal Reducer + FD 50mm F1.4 / F5.6(レデューサー有/F5.6)



■FD 50mm F1.4 / F5.6(レデューサー無/F5.6)



撮影結果に対するボクの評価


ざっとテストをしてみた印象としては、開放が甘いのはこのレンズの性格である事を考えると、結構優秀じゃないだろうか。

ちなみに冒頭でも書いたけど、DPREVIEWのレビューを読んでいて、そちらでは結構ひどいように書かれていて、ちょっとこの辺り、実際問題どうなのかというところを気にしていたのだけど、ボクの試したところではDPREVIEWのレビューみたいにダメダメなんて事もない。

※以下がそのDPREVIEWのレビューとなります。
Micro Four Thirds Focal Reducer Shootout


F1.4こそ、ぱっと見で劣化していることがわかるけど、F2.8とかF5.6くらいまで絞れば、その差はぱっと見はわからないくらいにまで縮まっているように見える。

うん、やっぱり自分でこういうのは試さないと。でもDPREVIEWの上記の結果は本当ひどいなあ。ここまで来るとMetabonesのSpeedBoosterの回し者かと疑うしか無いほどだ。


という事で、DPREVIEWの結果がどうしてあそこまで差が出たように見えるのか、考えられる事は以下の3点くらい。

・MetabonesのSpeedBoosterを使うと、「フォーカルレデューサー無しより画質が向上」する。
・もっと細かい字で等倍で目を皿のようにしてチェックすれば随分違う。(確かにもうちょい小さい字で今度は試してみたい)
・DPREVIEWで使ったNIKON用のRJ製フォーカルレデューサーがダメダメ。もしくはレンズとの相性問題。(偶然なのか、意図的なのか、、、)


僕の比較はありとなしなので、「元とあんまり変わらない」ことが評価の基準。でもF1.4のボケボケがSpeedBooster使ったからってキリッとしたりするんだろうか。

ちなみにF5.6まで絞った場合のこの条件下でのシャッタースピードは

フォーカルレデューサーあり 1/15
フォーカルレデューサーなし 1/8

と約2分の1になっており、光学圧縮によりシャッタースピードが倍になっている事を確認。なお、50mm/F1.4にフォーカルレデューサーを適用すると、

焦点距離:約35mm相当(マイクロフォーサーズでは35㎜換算で70㎜)
ボケ:F1.4のまま
明るさ:F1.0相当(本当?)

となり、撮影時の印象としてもかなり明るい事を実感。薄暗いところの撮影はマイナス補正しないと明るくなりすぎる。あと、たまにホワイトバランスが変になったりするけど原因不明。キャリブレーションのごとく、カメラの方向を色々向けてみると解消できる模様。

まあ、F1.0付近になると、センサ側が飽和している(明るすぎて挙動がおかしくなっている)という事もあるのかもしれない。

そんなに悪くないんじゃね?というかオモロいよ?


解像度の劣化もそこそこだし、光源がブルースポットとなる問題もあるけど、オモチャとしては何にも問題なし。

そもそもそんなの気にする人がレンズプロテクターとか、オールドレンズとか使うんだろうかって話だしね。

ただ、画質評価だと、少しコントラストが低下しているように見えなくもないので、これはまた別途検証を試みたい。(単に明るく写りすぎるのが制御できていないのかも?)


でもまあ、普通に食事を撮影したり(ちょっと暗かったかも)、


屋外でフード装着の上でハレ切りしながら撮影したりする分には普通にオールドレンズを使っている感覚で、そんなに問題は感じなかったり。



あと、やっぱり面白いのは、先ほどのCanon FD50mm/F1.4なんかを使えば、開放時の明るさがF1.0相当になるわけで、この明るさを活かして、普段撮影できないような薄暗い世界にまで撮影対象を広げるなんてのも面白いと思う。

例えば以下の写真は照明の常夜灯のみが点いた部屋で子供のアンパンマン人形を撮影した結果なのだけど、この程度の明るさであればカメラ側の設定はISO1600&シャッター速度1/15程度となるので、十分手持ちで撮影可能だったりする。

というか、シャッタースピード1/15って結構すごくない

まあ、用途は限られるけど、例えば子供の寝顔なんて残しておくのも面白いかもしれない。


だけどまあ、上記の写真はちょっと暗すぎだろという事で、ちょっとだけ編集で明るくして見たのが次の写真。撮影時の感度をISO1600程度に抑えている事と、レンズ自体が明るい事で、写真としてのディテールが破たんしておらず、こういった露出の補正に対しても十分耐えられる事がわかるだろうか。



なお、今回は手持ちの撮影にこだわったのと、DMC-G6という多少高感度が弱いカメラを撮影に使用したために、後から明るくする必要があったけど、最新のカメラであれば高感度性能が幾らかは改善されていると思うので、ISO3200/ISO6400あたりを使えば最初からもっと明るく手持ちで撮影する事も十分可能だと思う。

あっ、くれぐれも盗撮には使わないように(笑)

新しいレンズを買ったみたいでオモロい


さて、以上で、ざっと、中心付近の解像度についての個人的な評価結果と、暗所撮影を含む使用感なんかについて書いてみたけど、結論としては新しいレンズを買ったみたいでとてもオモロいです。

まあ、F1.0相当の明るさを持つレンズが20000円しない価格(アダプター1万強、レンズ5000円~1万弱?)で十分購入できてしまうなんて、最新のレンズじゃ考えられないしね。

お手軽と言って良いと思うので、興味のある方は是非、試してみてはいかがだろうか。




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