35mm換算21mm/F2.5の超広角、NEX用ワイコンVCL-ECU1をLUMIXレンズに装着する!②


さて、前回記事の続き。今回は肝心の画質について考察してみたい。ちなみに前回も言ったように「等倍厨」の方はここでお引取りを。安心してください、欲しい情報はここには無いですよ!

カメラ趣味の期間が長くなればなるほど、ああいいなあと思う写真には銀塩(つまりフィルム)の物が多くて、「等倍における解像度」と「良い写真」には何の関連もない事を実感してくるけど、いつまでたっても「解像度のみ」にこだわってる人達はいったい何を撮ってるんだろう?

おっと、悪口脱線はやめて前回記事は以下の通り。



何はともあれ画角の話

さて、画角についてまずは検証。以下が、ワイコン無しで14mmのレンズでF5.6まで絞って撮影した写真である。


同じ位置から、今度はワイコンを装着して撮影した写真が以下となる。F値は先程と同様にF5.6とした。



パッと見で、ずいぶん画角が広がっている事がわかると思う。なお、画角がどの程度広くなっているか数値で検証するために、ワイコン有りの画像中に、ワイコン無しの場合の画角を赤枠で表示してみた。


どうだろう。結構広くなっているのがわかるだろうか。ちなみにワイコンのスペックは0.75倍となっているが、上記の実測では約0.765倍程度になっている事を確認している。なので、正確には35mm換算で21.5mmだと言った方がより正しいかもしれない。

なお、画質の検証は次に述べたいと思うけど、パッと見、少なくともブログに掲載する程度だと、まったく劣化が無いように見える。

この撮影時、F値はF5.6、ISOは160としたのだけど、シャッタースピードが変わっていて、「あれ?ワイコン付けたら暗くなっているのか?」なんてちょっと焦ったけど、よく見ると「ワイコン無し→1/250、ワイコン有り→1/320」と、ワイコンつけたほうがシャッタースピード上がっていた(笑)

なので、ワイコンを付けたら暗くなる、なんて事も無い事を一応確認できている事を報告しておこう。


ワイコン付けたら劣化するよねー?

この件に関しては、劣化の話をするのは本当に気が進まない。

オモロさがMAXに振り切れているものは瑣末について考えるのがおっくうになってしまう。もう書くのもやめてしまおうかと思ったほど(笑)

本当は、解像度チャートなんかを準備して、比較しようかと思ったのだけど、正直「そんな事に何の意味がある?」。

なので、適当に撮影した写真の中で、特にパッと見の解像感や歪み感が確認しやすい2枚を選んでここに掲載してみる事にする。



どうだろう。色々細かい事はあると思うけど、全体の歪みはLightroomで補正可能な範囲(上記写真はDMC-G6の撮って出し)だと思うし、中央部分の解像度は十分、周辺に行くにつれて画質が低下しているけど、これが、「ワイコンなしとどれくらい違うのか」はちょっと、さっきみたいにワイコンのありなしで比較しないと正直わからない。

でも、まあ、一つ間違いなく言える事は、「良い写真を撮るために十分な画質」は担保できているんじゃないだろうか?

僕も、結局、このワイコン、レンズに付けっぱなしだし、という情報の方が重要かも(笑)

※ちょっとここの記述、時間のある時にもう少し加筆修正します。フレア、ゴースト、周辺解像度の低下あたりをちゃんと検証しておきたく。


それでもとにかく、超広角は楽し

さて、気が進まない解像度の話はこれくらいにして、結果として、この構成、かなり使える事は理解してもらえただろうか。

特に、カメラマニアが忌み嫌う日の丸構図(笑)だと、中央の解像度と超広角ゆえのパースを活かせて大変に面白い。

下手な写真ばかりで恐縮だけど(笑)、幾つかボクがこういうシーンで使っているという例を紹介してみたい。ちなみに全てカメラの吐き出したJPEGを掲載している。

センターの解像感を活かして、センター付近の被写体を活かした構図も面白い。


スマホの画角くらいだとはみ出るスカイツリーなんかも、こんな風に全貌を収める事が可能だ。



あとは、座席が決まってしまうイルカショーなんかもこの通り。


パース感を活かせば、ドーンと広がりのある画が撮れて、ボクはこういう雰囲気を本当に面白く思っている。


あと、余りに個人的な写真なので、掲載は控えているが、「写真を撮っているとすぐに近づいてきてしまうガキンチョ」の撮影にも、超広角は有効だと思う。

中望遠レンズだと、顔面どアップ写真の量産になるしね(笑)


VCL-ECU1の撮影画質に対するまとめ

さて、ボクの撮影した拙い作例で、この構成における撮影結果を紹介してみたけど、皆さんはどのような感想を持っただろうか?

ボクは正直、周辺の画質劣化や周辺減光もほぼ許容範囲(というか拡大しない限りはほぼ無いと言って良い?)で、全体の画質を損なう事無く、AF含めて使用感はそのまま、というこの構成に、初めて試した当時はかなり驚いた記憶がある。

これは、ひとえに、「APS-Cカメラ用のワイコン」を取り付けているため、マイクロフォーサーズでは画質の安定しているセンター部分のみを使用しているから、という事もあるかもしれない。

あと、「使用感が変わらない」と書いたけど、これは本当にそうで、ワイコン無しの状態で使用している時とまったく変わらない使用感が得られている。AFや露出がワイコン無しに比べておかしくなるような事もない。

以上の通り、本当にただ、21㎜の画角でF2.5を実現している、AFレンズとしてフツーに常用できるレベルを達成している。

これは驚異的な結果と言って良いんじゃないだろうか?

マイクロフォーサーズには色々と画質上の限界があるのは重々承知しているけど、「そのコンパクトさと画質のバランス」と動画性能にはまだまだアドバンテージがあり、特に今回みたいなF2.8より明るい超広角域のレンズをこのサイズで実現するのは、APS-C以上のカメラでは難しいだろうので、この構成には今後もボクの主戦力として頑張ってもらいたいと思っている。

ワイコン付ければ21㎜、外せば28㎜として使えるので、広角域としてこの構成で1本持っていけばかなり幅広く使えるしね。

何より、PanasonicのカメラにSonyのワイコンが付いてるだけで「なんかオモロい」じゃないだろうか(笑)

中古なら値段も安いので、皆さんも手軽に超広角域のAFレンズを手に入れたい場合は参考にしてみてください!!




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