まだ、3Dプリンターで消耗してるの?
どうも、こんにちは。3Dプリンタを購入してから約9ヶ月間、寝る間も惜しんで出力し続けてるkichitaroです(笑)
しかし、3Dプリンタって色々と苦労も多いですよね。できるなら、一つ一つの手間を多少でも楽にしたいと、そんなふうに思う人も多いんじゃないでしょうか?
というわけで、今回は、ボクが、
「このアイテムがなかったら、出力する気がしない!!」
とまで言い切っていいほどお気に入りの、日々の出力をより快適にしてくれる、そんなお役立ちアイテムを紹介してみようと思う。
伸びねぇ「のり」はただのノリだ。「トンボ鉛筆/シワなしピット」
造形物のプラットフォーム定着を改善するために、ノリを使用している人も多いかとおもう。
さて、この「ノリ」だけど、皆さん、何使っている?
ノリなんて何でも良いと思っている人もいるかもしれない。100均に売っているノリを適当に選んでる、という人も多いんじゃないかと思う。
ただし、この「ノリ」が、時に、3Dプリンタの出力の成功 or 失敗を左右することになるのも事実。
「ただノリを変えただけで、グッと印刷の成功確率が上がった」なんて過剰広告のようなフレーズを、実際に実感したくはないだろうか。
というわけで、ボクがお勧めしたいのが、トンボ鉛筆の「シワなしピット」だ。
さて、この「シワなしピット」の何が良いのか。
まず、使用感から、「薄くスーッと滑らかに伸びる」点をボクは上げたい。
メーカーの説明によると、「水分を抑えたアルコール成分ののり」との事なので、このあたりが、まるでリップクリームを塗るかのような「薄さ&伸び」を実現しているんじゃないかと思う。
そして、次に、上げたいのが「粘着力が強すぎず、また若干乾くまでに余裕がある」点もあげたい。
このノリの乾き具合とプラットフォームへの定着の関係性はまだいまいちつかみ切れていないのだけど、やはり乾ききってしまうとプラットフォームへの定着が弱まり、失敗する確率が上がる実感がある。
※なお、ボクはガラス板の上にBuildTakを貼り、そこに造形前にノリを塗っている。
メーカーの紹介文によると「貼ってすぐなら貼り直し調整や位置合わせも可能です」ということで、シワなしピットだと、乾くまでにしばらく間があるので、第一層目を印刷する間はまだ多少べたべたした状態を保つことができ、こちらも出力物の定着に有利だと言える。
そして、乾くと今度は、「ガチガチにくっつかない」ことで剥がしやすい、という風になり、つまりは、
「塗りやすく&定着させやすく&剥がしやすい!」
という、もうまさに3Dプリンタ用にぴったりの特性をもっているのが、このシワなしピットということになる。
なお、このピット、シリーズで色々な「〇〇ピット」があるのだけど、決して「シワなしピット」が見つからないからと言って、名前が似ている、例えば「消えいろピット」なんて、3Dプリンタ用には選んじゃいけないこともお伝えしておこう。
ボクは、一度仕方がなくこれを使ったことがあるのだけど、こいつは、伸びない、ダマニなる、ベトベトしてるで、全然この用途に向いていないことを痛烈に感じたからだ。
まあ、シワなしピットがいかに優れているかを感じるためにだけなら買ってもいいかも、とは思うけどね。通常用途だと全然問題ないし。
というわけで、Amazonだとセットで安いので、大量にストックしておくのがオススメかと(笑)
あの「嫌なフィラメント垂れ」を撲滅。「耐熱セラミックピンセット」
出力開始時にノズルに残ったフィラメントが垂れてくる現象を、多くの人が経験したことがあると思うのだけど、このフィラメントの垂れは、一層目にゴミとして付着してしまったり、その周辺の印刷クオリティを下げたりと、3Dプリント結果の満足度を下げる一つの要因となっているように思う。
さて、このフィラメントの垂れだけど、ボクも3Dプリンタを使い始めて、すぐに対策が必要な問題であることを認識し、Skirtの周回の回数を増やしたり、スライサー側で何か対策できないのか調査したりしたのだけど、決定的な解決策はなかなか見つけられなかった。
というわけで、結局、印刷が始まる直前に垂れたフィラメントをラジオペンチでつまみ取るようにしていたのだけど、どうにもラジオペンチでは使い勝手が悪い。
何かほかにいいものは無いかと、探して見つけたのが、今回紹介する「耐熱セラミックピンセット」だ。
こちらのピンセット、持ち手部分が金属、先端部分がセラミックとなっていて、セラミックとはつまり「焼き物」なので、
・耐熱性に優れるため、フィラメントの溶ける温度程度ではノーダメージ。
・金属より熱伝導性が低いため、短時間では持ち手まで温度が伝わりにくい。
と、まさに、3Dプリンタ向けとして最適な特性を持っている。
また、ボクが良いと思ったのが、
・先端部に溝などが無く、付着したフィラメントがキレイ&簡単に取れる
ところも挙げておきたい。溝にPLA/ABSとかがゴミとして残るのも嫌だしね。
使い方もPLAだと170度を超えたところで、垂れてくるので、目的の温度(200度付近)に達する直前に、さっと垂れたフィラメントをつまみ取ってやるだけなので簡単。
以上、解決策としては全然スマートじゃないけど(笑)、耐熱セラミックピンセットを使ったこの方法が、現時点の最適解なんじゃないかと思うので、興味のある人は安い物なので是非導入してみてほしい。
しかし、HOZANのと中国のでかなり値段が違うんだけど、どういうことだろ?
ズビズバはがれて、うーん、きもちよし。「ニトムズ/テープはがしカッター」
さて、それでは最後のアイテムを紹介しよう。
最後に紹介したいのが、プラットフォームに貼りついた出力物をはがすための「はがしベラ」だ。
おそらく、廉価な3Dプリンタを購入した際にも付いてくるので、多くの人は最初からついている『お好み焼きのヘラみたいなはがしベラ』をそのまま使っている事かと思う。
このタイプ、ボクも最初はこのタイプを使っていたのだけど、なまじっか力が入れやすい形状なので、力まかせにはがしたりして、せっかく出力したものを破壊したり、プラットフォームを傷つけたりと、なかなか厄介な代物だ。
あと、このタイプは、歯が厚すぎて、ぜんぜんプラットフォームと出力物の間に入っていかないという問題もあって、ボクの個人的意見としては、最適な道具とは言えないとずっと思っていた。
というわけで、その代用としてカッターナイフを少し使ってみたのだけど、これはこれでめちゃめちゃ危ないので、血まみれになる前にさっさとやめて(笑)、最適なものを探して見つけたのが、「ニトムズ/テープはがしカッター」だ。
これ、Twitterで見かけて導入してみたのだけど、結論的に行って、もうこれ以外のものは考えられないほどめちゃめちゃ使い勝手が良い。
使い勝手の良いポイントとしては、
・歯が薄く、しなやかに曲がるのでプラットフォームと出力物のスキマに滑り込ませやすい。
・握って縦から押し込むというより、横からへらで滑り込ませるような使い方になるので、余計な力がはいりにくい。
というところで、実に出力物とプラットフォームに優しい使用感となっていて、一度使うともう手放せないアイテムとなっている。
使い方としては、以下のようにプラットフォームとの定着面に少しずつ滑り込ませる感じで使ってやれば、いとも簡単にはがすことができる。
ボクもこのアイテムを導入するまでは、このはがし作業に多大なる労力を使っていたのだけど、ホント、あの時の苦労がウソのように、今やはがしの作業はノーストレスといっても過言ではないほど楽な作業になっている。
こちらのアイテムも激安と言っていいほどの値段かと思うので、即座に1本と言わず、2-3本まとめて買っといても良いんじゃないかと思うよ(笑)
これはもう3Dプリンタの3種の神器と呼んで良いんじゃないだろうか
というわけで、今回は前からずっと書きたいと思っていた、3Dプリンタ周辺のお役立ちグッズについて書いてみました。
ここで紹介した3つは、他にも細かいものは色々あるんだけど、抜きんでて良いものなのに、大して導入にお金がかからないものとなっているので、今すぐにでも導入して試してもらえると良いかと。
ついさっきも、本気で「耐熱セラミックピンセットが手元にないことに気づいてパニックになった」ところだし(笑)
のりは数本~10本以上、へらとピンセットは予備も含めて、2個は手元に置いておいた方が良いかと。
というわけで、最近はすっかりBluetoothと3Dプリンタのブログになっている気がしてならないkichitaroでした!
読んでいただき、ありがとうございました!
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