能率94dB。コスパ最強のオシャレな高性能スピーカー「Klipsch R-15M」レビュー。


さて、以前からこのブログでオススメしていたスピーカーとして「Klipsch クリプシュ R-15M」というスピーカーがあった。

このスピーカーは、テレビ用のスピーカーとしてずっと以前から気にはなっていた物の、そこには既に「BIC DV62si」というこちらもコスパ最強と呼べるスピーカーが鎮座していた事もあって、なかなか置き換える気にもならなかったのは確か。




でもね、やっぱり好奇心には抗えないのがボクの良いところ(笑)

結局、この米国で評判の良いスピーカーの存在に気づいてからきっかり1年というところで、Amazon.comで偶然安くなっているのを見つけ、今回、遂にお買い上げという事になりました。

というわけで、せっかくなので、今回はこのスピーカーについてレビューを軽く書いてみる事にしよう。



Klipsch社について


Klipsch社についてはまだ日本では知名度が低いかもしれないけど、1946年創業の、米国では全米市場のオーディオ専門店および家電量販店では売り上げトップという、知らない人がいない程の老舗のスピーカーメーカーだったりする。

詳しくはWikipediaにまかせる(笑)

Klipsch - Wikipedia

さて、よくKlipschのスピーカーは「ロック向きなスピーカー」と言われる事が多い。

その象徴的な話として、Klipschはハードロック・カフェの公式スピーカーとして指定されていたりもするようだ。

なお、日本でも一部の製品は展開されているのだけど、現在(2017年12月)のところはスピーカーについては展開が無く、入手するためには、並行輸入された商品を購入するか、自力で調達するしか入手方法が無いのが現状だったりする。

Klipsch R-15Mのスペックを確認。


以下がR-15Mの諸元表(スペック)となっている。


スピーカー自体は1インチ(2.54センチ)ツイーターと5.25インチ(13.3センチ)ウーファーを備えたバスレフ方式のオーソドックスなバスレフ方式のスピーカーとなっている。

周波数特性は「62Hz~24kHz」というところで、他の同サイズのスピーカーではもっと上下が伸びているスペックの物もあるのだけど、まあ、平均的と考えて良いかと思う。

ちなみに背面はこんな感じ。バスレフポートはかなり大きめのものが搭載されている事がわかるだろう。



そして、特にスペックで注目してほしいのが、その能率だろう。

Klipsch R-15Mの能率はインピーダンスが8Ωにして、実に「94dB」という、他の同サイズのスピーカーをはるかに凌駕する、小型(?)スピーカーとしては高い能率を誇っている。

ちなみにKlipshのスピーカーは全体的に小型スピーカーであっても、能率が高い物が多く、これがKlipsh製のスピーカーの特徴になっているとも言える。

さて。では、いったいこの「能率が高い」という事がどういう事なのか。次にそれについて書いてみたい。

「能率の高い」スピーカーは「良いスピーカー」か?


この「能率」というものについて少し書いておくと、「同じワット数を入れたときの音の大きさを表す」指標となるもので、具体的には、例えば能率が3dB違うとスピーカーの音量が2倍違ってくるといった計算になる。

例として一つ上げてみると、似たような構成のスピーカーで、最近、廉価なスピーカーとしてタンノイの「MERCURY 7.1」というスピーカーが人気となっているのだけど、こちらのスピーカーの能率が87dB。

という事で、R-15Mと比較してざっと7dB程度の能率の差がある事になる。

能率が6dB違うと、音量としては4倍違う計算になるので、実際に試した結果がどうなるかはわからないけど、カタログスペックだけで言えば、「同じアンプの目盛り位置で4倍程、Klipsch R-15Mの方が大きな音が出る」という事を示している。



さて、それでは、この「能率が高い」という事がスピーカーの音質そのものにどういう影響を与えるのか?

これには、色々な意見があって、決して、これだけで音の良し悪しを語れる物では無いのは間違いない。

なので単純に、不用意に「能率の高いスピーカーは良いスピーカーだ」と断言するのは避けた方が良いような気がしている。

しかし、「能率が高い=同じアンプ入力でより大きな音が出る」という事で、「音量」というのはすなわち「振動させた空気の量」に相関関係がある事から、少なくとも能率の高いスピーカーに備え付けられているスピーカーユニットが「より少ないエネルギーで空気を多く動かせる」ユニットである事は断言していいはずだ。

そして、これは、同サイズ(特に同ウーファーサイズ)のスピーカーと比較して、スピーカーの駆動系(マグネットやボイスコイルなど)が優れていると考える事ができる。

さらに、駆動系が優れているのであれば、そこから出てくる音については、キビキビとした出音が期待でき、また、過渡応答特性についても優れている(バスレフによる遅れはあるだろうけど)と考えてもいいんじゃないだろうか。

その点で、「能率の高いスピーカー」は「良いスピーカー」とは断言できないかもしれないけど、時間遅れを嫌うボクのような好みの人にとっては、「出音が好ましいスピーカー」と考える事ができるんじゃないかと考えている。

まあ、この辺りは、実際にもっと能率の低いスピーカーの音を聴いて判断したいところなのだけど、文句を付けるために聴くのもどうかというのもあるので(笑)

Klipsch R-15Mを色々な角度から眺める


さて、せっかくなので幾つか写真を紹介。


Klipshのスピーカーの特徴的な部分は、やはりそのカラーリングで、ブラックのMDFのボックスに「オレンジ色のメタルコーンのウーファーユニット」と「スクエア形状のホーン奥に配置されたツイーターユニット」が取り付けられている佇まいは精悍そのもので、素直に「カッコいい!」と言っていいんじゃないかと思う。


スピーカーグリルを付けた姿は以下の通り。上側が少しカーブを描いた形状になっていて、これはこれで悪くないけど、やっぱりコーン見えてた方が格好いいよね(笑)



なお、サイズは高さ31.8㎝×幅17.8㎝×奥行20.6㎝と多少大きく感じる事かと思うけど、比較してみたら、普通にこれまで使っていたDV62siの方が大きかった。なので我が家的にはテレビ横のスピーカーが小さくなって、理解の少ない家族的にも良いかと(笑)


おそらくあまりネットでは見る事のない箱の写真も撮っていたので貼っておく。このスピーカーがいわゆるKlipschの「Reference」系列のスピーカーである事がわかるだろう。



Klipsch R-15MのPros/Consチェック


さて、前回のDV62siのレビュー時にも同様の記載方法をしたと思うけど、海外サイトの真似をしてPros(良い点)/Cons(悪い点)方式で書いてみよう。

まずは良い点。

Pros(良い点):

・黒いボディにオレンジのウーファー&スクエアホーンツィーターという特徴的な見た目&カラーリングがオシャレ。
能率が94dBと同サイズの他のスピーカーと比べても高く、非力なアンプでもキビキビ駆動できる。
・「明るい」という表現がふさわしい弾けるようなメリハリのある出音。
・「ロック向き」という評判にふさわしく、相性の良い音源(録音が良く、ほど良く残響を含みつつ、ビートにパワー間があるような楽曲)と組み合わせた場合にノリ良く音楽を聴ける。
・米国で売上トップとなっている程にメジャーなメーカー製であるにも関わらず、逆に日本ではレア度が高い。
とにかく安いので、セッティングにもそこまで気を使わなくても良い。ラフに扱える。


さて、では欠点について次は書いてみよう。

Cons(悪い点):

・低域がもう少し伸びるんじゃないかと思っていたけど、13.3㎝というウーファーサイズの小ささゆえか(エージング不足のせいもあるのか)、低域が伸び切らない印象がある。
・高能率ではあるが、メタルコーンゆえのコーン重量の問題があるのか、小音量時に音数が減る印象がある。

以上より、結論は以下の通り。

Conclusion(結論):

少し、残念な結論から述べるけど、特に元々そこにあったDV62siと比較した場合には、「現時点ではDV62siの方が使いやすいんじゃないか」という風に感じた。

このように感じた原因はおそらく、Cons側に書いた「小音量時の音数の少なくなる印象」が大きなウェイトを占めているように思う。

この辺り、比較して気づいたのだけど、DV62siは小音量時にも、なんとも聴きやすいバランスの良い音を出していて、エージングが完全に終わっている事もあるのだけど、改めてDV62siの優秀さを感じた事で、相対的にR-15M側の評価が低くなってしまったという事があるだろう。

ボクの場合は夜中にボリュームを絞って映画やテレビを楽しんでいる事も多いので、この点はやや不満に感じる結果となった。

ただし。ある程度、音量を上げていくと、エージングの完了したDV62siでは多少緩い低域部分が気になる事があるのだけど、Klipsch R-15Mではこういった低域の緩さを感じること無く、何ともキビキビとしたノリの良い音を奏でていて、Klipshのスピーカーがハードロック・カフェの公式スピーカーとなっている理由も良くわかる。

その意味では、Klipsh R-15Mはある程度音量を上げて、ノリノリで音楽を聴く際に最もパフォーマンスを発揮できるスピーカーだと思って良いのかもしれない。

なお、低域が伸びないとは書いたけど、ボクが愛用しているNuforceのアンプはそもそも「低域が出にくいアンプ」である事もあるので、他の一般的なアンプでは問題にならない可能性も高い。

※一般的に電流帰還型のアンプは低域が出にくい物が多いような気がしている。まあ、これは「低域が出ている=正しい音ではない」を暗に示しているんだけど、、、

と書きながら、R-15Mで音楽を再生しつつ、このエントリを書いているのだけど、時間の経過につれてあまり不足を感じなくなってきたので、暖気運転を十分にするか、エージングをかける等で今後解消していくものなのかもしれない。


以上、長期的にどのように音が変化していくのかはこれからが楽しみだけど、現時点では小音量でしっとりと繊細な楽曲を楽しむという用途よりは、ある程度音量を上げてノリの良い楽曲や、パワー感のある楽曲を楽しむという用途に向いたスピーカーだと言えるんじゃないかと思う。

この辺りは中長期で使用していく中で評価が変化していく予感もするので、引き続き、何か変化があった場合には、追記&補足してみたいと思う。


※というわけでコスパMAXなBIC DV62siも引き続きオススメ↓↓


とは言え、値段から考えると全然買ってイイ奴


さて、今回の購入に至るまでに、Amazon.comやAmazon.co.jpのレビューも購入前に色々参考にしてみたのだけど、このKlipsch R-15Mは「ほとんどが高評価」なスピーカーである事は間違いないだろう。

そして、その数少ない悪い評価も「音があまり好みじゃない」とか「低域がもっと欲しい」とか致命的な欠点を突いた物でも無いので、欠点の少ない優秀なスピーカーだと判断して良いはずだ。

特に、今回のボクのケースでは、「ダメだったら  BIC DV62siに戻す前提」で購入をしたわけだけど、ボクのここ数日の試聴の結果、ボクはDV62siから置き換えてこのままKlipsch R-15Mを使い続ける事で結論している。

それには、やはり小音量時のダイナミックレンジが狭い印象はありながらも、「ハマった楽曲(※)の再生時には高い潜在能力を感じる」印象があり、今はまだ固い印象を持つこの音が今後どう変化していくのかを期待したい、そんな気持ちにさせてくれるからだ。

※Alabama Shakesや、Beckのダンサブルなナンバー、EDM系の音楽なんかはかなり良いと個人的には思う。

しかも、値段から言えば、200-250ドル(最近はセール時期なのか200ドルを割る事も多い)と、直接日本に配送してくれる業者から購入しても、もしくはアメリカの日本に転送してくれる業者から購入(ボクはこっちのルート)しても、トータルコストで2万円台後半で購入できるスピーカーなんだから、これは激安といって良いように思う。

あとまあ、安いくせに「高そうに見える」というのもポイント高し(笑)

というわけで、Klipsch R-15Mは音も良く、見た目の良さからも「モテ度も最高」なコスパ最強スピーカーです!!と言い切ったところでレビューは完了となります。

3万円以下でスピーカーを探している、という方は是非、このKlipsch R-15Mも候補に入れてみてください!!



なお、R-15Mが多少大きいという人には、サイズが「高さ24.8cm×幅14.9cm×奥行19.1cm」と一回り小さく、能率が90dBR-14Mというスピーカーもあるので、海外での評価もそれなりに高いので併せてオススメしておきます!

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2 件のコメント :

匿名 さんのコメント...
Kichijo Taro さんのコメント...