AndroidにAirPlayを飛ばす?余りスマホを高音質ミュージックビデオプレーヤーとして活用する方法【後編】


さて、すっかり後編を書くのが遅くなってしまった。今回は前回の小さなディスプレイを使って「ミュージックビデオプレーヤー」なるものを構築してみようとの挑戦の後編について書いてみたい。

前回記事を未読の方は、前回の記事から読んでいただけると良いかと思います。




「小さくてきれいな液晶 = スマホの液晶」


さて、前回は実際に小さなディスプレイを用いて、ミュージックビデオプレーヤー環境を構築してみた。

確かに、前回の通り、HDMI入力対応の小型ディスプレイを導入して、ChromecastやAppleTV、Fire TV Stickなどと組み合わせてやれば、ソコソコには満足できる環境を作れる事は間違いないとは思う。

また、前回にコメントした通り、4インチ程度だと小さいので7~10インチくらいのHDMI入力対応の液晶ディスプレイを導入すればなお満足度が高い事は、我が家には「既に導入済み」だったりする(笑)ので、断言しても良いと思う。(この辺り、また書きます)


ただし。一点、今回の挑戦の前から薄々気づいていた点がある。

それは、「結局はスマホの液晶が一番きれいなんじゃね?」という事だ。

一昔前ならまだしも、昨今のスマホの画面は廉価機種であっても、十分品質が高い物が多く、視野角の点でも彩度や明るさの点でも不満が無い

下手に外付けの液晶モニタを調達するくらいならいわゆる「余りスマホ」を有効活用する道を探る方が近道なんじゃないだろうか?

あと、おそらく、多くの家庭でまだまだ使える余りスマホがタンスの肥やしになっている状況もあって、メルカリに出すのが手間なら(笑)、これを活用しない手はないだろう。

というわけで、元々の本題である「余りスマホ」を使ってミュージックビデオプレーヤーを構築する手法について書いてみたいと思う。

スマホをミュージックプレーヤーに変える方法について考える


さて、「スマホをミュージックビデオプレーヤーにする」なんて話であれば、iPhoneだろうがAndroidだろうが、Youtubeアプリでも使って、OTGケーブルでUSB-DACをつなげて直接再生してやるのが一番簡単なことは間違いない。

ただし、先ほどの構成で試した「手元のスマホはあくまで操作用」として、離れたところにあるミュージックプレーヤーを遠隔操作する、というやり方は大変に便利で、可能であればミュージックビデオプレーヤーにスマホを使う場合にもこの方式を実現したい。

それにはつまり、DLNAやAirPlay、Chromecastでも何でも良いので、「動画のRecieverとして動作するアプリ」があれば良い事になる。

なお、以前には、同様のテーマでAllCastというアプリを紹介したことがあった。

「Chromecast Audio」要らず!?AllCastにたまげる

ただし、こちらのソフトはあくまで「ローカルもしくはクラウド上にあるファイルを転送する」という挙動となるため、「Youtubeの動画を飛ばす」と言った今回のような用途には適さない。

その他のアプリだと、Kodiというアプリがあって、こちらは例えばBluetoothコントローラーなどをつなげてやればリモート操作も可能だし、Youtubeもプラグイン経由で再生可能となっている。(なお、昔はAirPlayでYoutube動画も飛ばせたのだけど、現在はYoutubeアプリからは音声しか飛ばせない仕様になっている。)

ただし、画面が小さいため、離れた距離から操作するのは結構難しく、Kodiのリモコンアプリもあるのだけど、通常のリモコンでできるような再生や停止、音量調整などしかできないので、「手元で確認したミュージックビデオをどんどん再生する」という用途にはちと弱い気がする。

今回のような用途であれば、「画面をコントローラーで操作する」ようなものではなくて、「単なる受信機として動作する」ものが望ましいと言えるだろう。

では、今回のような目的を満たすようなアプリは無いのだろうか?


AirPlay/DLNA/Chromecastを受信できるAirReceiver


というところで、ふと過去に購入し、当時はまだ使い途が思い当たらなかったために放置していたAndroidアプリがあるのを思い出した。

それが今回紹介する「AirReceiver」だ。

AirReceiver
AirReceiver
開発元:felix.long
¥279
posted with アプリーチ

このアプリはなんと、「AndroidスマホでAirPlayを受信する」という何ともニッチな機能を実現するためのアプリとなっている。

そして、放置していた間に、順調なアップデートを繰り返しており、今や、DLNAやChromecastの受信までに対応(※まだ不安定?後述。)しているようなので、我が家で余っているNexus5を持ち出してきて、早速試してみる事にした。

AirReceiverは常駐アプリとしてバックグラウンドで常に起動した状態となるようで、同じネットワークにつながっているスマホにAppleTVやDLNAレシーバ、Chromecast機器と同様に表示される。


なお、実際にどのサービスを有効にするかはアプリ側の設定で変更できるので必要な機能のみをONにしておくという使い方が可能だ。



元々がAirPlayを受信するアプリであるので、恐らくそこの機能が一番優秀だろうとの事でイヤホンジャックに愛用のTIMEDOMAIN lightを接続し、まずiPhoneからのYoutube動画の送信を試したところ、おお、かなりイイんじゃないの、コレ!


動作も「何で今日まで放置していたんだ?」と後悔するほど、安定して動作している。

画面も流石にスマホ品質なので、前回、Raspberry Pi用のタッチパネル付き液晶で試したのと比べるとずっときれい。

というわけで、「更なる音質向上」を目指して、MicroUSB端子にOTGケーブルを挿して、こちらも愛用のHiFimeのUSB-DACを接続し、そこからTIMEDOMAIN Lightに出力。

そして先ほどと同じく、iPhoneからAirPlayでYoutubeの動画を飛ばしてみる。



おっと。これは完成、いや優勝かも(笑)



ちなみに前回試したRaspberry Pi用の液晶パネルだと以下のような感じで、明るさも彩度もスマホに比べれば、表示品質がかなり落ちる事がわかってもらえるかと思う。


さて、ここまでデキる子なら、さらにもう少し大きい画面で試したらどうだろうという事で、過去に衝動買いして今やすっかり子供のおもちゃになっている7インチ液晶のBLUEDOTのBNT-71WにAirReceiverをインストール。

同様にUSB-DAC経由から音声を出力して試してみる。


うーん、優勝。いや、さっき優勝したからこっちは国民栄誉賞級か(笑)

なんて、冗談はさておいても、コレ、メチャメチャいいんじゃないだろうか?


過去に「DVDプレーヤー&液晶ディスプレイの付いたコンポ」が欲しい時期があったのだけど、ああいうのと比較してもおそらく音質&映像ともに遥かにこちらの方が上質だろう事は間違いないだろう。

いやあ、本当に技術の進歩に感謝だなあ。

まあ、未だに液晶付きのコンポには心惹かれてるんだけどね(笑)



AirPlay以外の機能の実用性について


※今後更新予定。また書きます。ChromecastでのYoutube動画配信はどうもダメみたいである事は先に書いておく。

幾つか欠点についても書いてみる。


上記で紹介した構成は、手元に余ったスマホやAndroid端末があったり、USB-DACが余っていたりすれば(みんな余ってるよね?笑)、ほんの数百円で実現可能だし、映像品質および音質のいずれもかなり満足度が高いという点は断言して間違いないとは思う。

ただし、唯一「使い勝手」という観点では、前回の液晶ディスプレイを用いた構成に一歩及ばない点もあるのでそれについても書いてみたい。

その課題とは端的に言ってしまえば、「スマホがスマホである事による性質」とでも言えば良いだろうか。以下の2点が課題としてあげられるかと思う。
  • 充電とUSB-DACの使用が両立しない
  • 常時スタンバイの状態が単体では実現しにくい

充電とUSB-DACの使用が両立しない

スマホの充電とUSB-OTGケーブルの接続は同じポートを使用する必要があるため、USB-DACを使用する際に、スマホ側に給電する事は不可となっている。

そのため、バッテリー切れまで使用する物と割り切って使用するか、下記のような「給電可能なUSBハブ」を利用してやるかのいずれかを選択する必要がある。

なお、過去の経験上、この類のアイテムは多少不安定な場合が多い印象があるんだよなあ。




常時スタンバイの状態が単体では実現しにくい

こちらは先ほどの問題より更に厄介な問題で、スマホ(やタブレット)は消費電力を抑える事を基本方針として設計されているために、元の設定のままだとすぐに液晶のバックライトはオフになってしまうし、またそのまま放置していると無線すらオフにしてしまう物もあるかもしれない。

この辺り、AirReceiverの設定側に「常時バックライトオン」や「常時無線オン」なんて設定があってもいいと思うのだけど、ざっと見たところそういった設定は無さそうだ。

というわけで、「ふと思い立った時にミュージックビデオを再生する」を実現するためには、スリープ設定を「10分~30分」に変更して、なるべくスリープに入らないようにしてやるか、開発者向けオプションで「スリープモードにしない」を選択するくらいしか方法が無い状況だったりする。

なお、試したところ「スクリーンセーバーから復帰してミュージックビデオを再生」はできるようなので、適当なアプリを組み合わせる事で、普段はスタンバイ状態(液晶オフ)になっていて、AirPlayを飛ばした時のみ復帰(液晶オン)する、という理想の動作が実現できるかもしれないので、この辺りは継続して調査をしてみるつもりだ。

何か良い方法が見つかれば更新する事としたいと思う。

ミュージックビデオプレーヤー、めっちゃ楽しいです!!


さて。今回はスマホやタブレットをAirRecieverを使って「ミュージックビデオプレーヤー」化する手法について書いてみたのだけど、この遊び、めっちゃ楽しいですっ!!

楽しすぎて、このエントリの更新自体がぜんぜん進まなかったくらい(笑)

いやあ、本当、USB-DACもなかなか頑張るもんだから綺麗な映像と併せて、聴き惚れてしまうんだよなあ。

大して液晶の品質が良いとも思っていないNexus5やBLUEDOTのタブレットでここまで楽しめるんだから、さらに表示品質の良い物を選べば、もう「余りスマホの活用」なんて物じゃなくて、もう、ミュージック&ミュージックビデオプレーヤーとしてメインを張れると言ってもいいんじゃないだろうか?




ああ、そうか。これにあの前に書いたアレをああして組み合わせれば、、、
うーん、金も時間も足りないんだよなあ(笑)

というわけでAirReceiverを試すだけであれば大してお金がかかるわけでも無いので、皆さんも興味があれば是非、試してみてください!

この遊びが面白い事は全力で保証したいと思います!

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