オーディオ歴がまだ浅いうちに読んでおくべき優良オーディオ記事5選【21世紀の正しいオーディオ入門】


さて、オーディオ歴はまだ10年未満のきちたろです。

今回は、今年オーディオに入門した人ここ数年オーディオに取り組んでいる人向けに、おそらく役に立つであろう情報を紹介してみたい。

全体的には、据え置きオーディオ向けの話も多いかもしれないけど、ポータブル派の人も基本は同じなので、参考にしてもらえるかと思います。

なお、もっと実践編なスピーカーのセッティングの仕方だとか、そんなのはオーディオ雑誌を買うなり、「ただ息をしているだけで情報が見つかる」と思うので(笑)、どちらかというと、オーディオ趣味に対する付き合い方みたいな切り口でまとめてます。

メニューは以下の通り。どうだろう、グッとこないだろうか?(笑)

  • オーディオシステムの良し悪しをちゃんと言葉で理解する
  • オーディオの沼にハマる前にリファレンスという考え方を知る
  • 自分がいったい「何の音」を再生しているのかをちゃんと理解する
  • オーディオ業界のウソを理解して本当に重要なものが何かを見抜く
  • 100万以上使って目が覚めた先輩から「オーディオの向こう側」を学ぶ




オーディオシステムの良し悪しをちゃんと言葉で理解する


まず、紹介したいのが、「オーディオを評価する上で判断の軸となる項目」についてまとめられたタマガワオーディオさんの「理想の音に近づく!! オーディオシステムの音を判断する10項目」というエントリだ。

こちらは、ボクも何度か書こうと思っていた、オーディオの評価に関わる以下の通りの「主観的な」評価軸について丁寧にまとめてある良エントリ。しかも絶対にボク書くより読みやすいかと(笑)

残念ながらタマガワオーディオさんのサイトが無くなってしまったのでなんと自分で書き直しました(笑)
  1. 音像定位
  2. 解像度
  3. S/N比
  4. 歪感
  5. ダイナミックレンジ
  6. 周波数レンジ
  7. 再生周波数特性
  8. スピード感
  9. 音の質感
  10. リアリティー
スペックや計測データは確かに指針としては重要だと思っているのだけど、最終的に聴いているのは「いちばん不確実な人間」であるため(笑)、こういった感覚的な軸をしっかり認識するのが大事かと。

なお、上記を意識して「周波数レンジは多少あきらめてもリアリティを重視しよう」とか「J-POPしかこのシステムでは聴かないのでドンシャリ気味に組もう」とかがコントロールできるようになるのが、個人的にはオーディオのゴールなんじゃないかと思っている。

オーディオの沼にハマる前にリファレンスという考え方を知る


オーディオはどうにもリファレンス自体があいまいで、かつ多くの人が「自分の所有している高級オーディオ」を軸に語るため、非常にわかりにくくなってしまう。

このリファレンスと言う観点で、こちらもボクが同様のテーマでいつか書きたいなあと思っている内容なのだけど、中華の廉価イヤホンである「KZ ATR」を軸に、この辺りの問題について書かれた「【まとめ】中華イヤホン&ヘッドホンとDAPレビュー辛口のオススメ」さんのエントリを紹介したい。

こちらのサイトは中華イヤホン関連の信頼できるエントリが満載で、その点でもオススメできるサイトとなっているかと思う。

据え置きオーディオでも皆が所持出来て、かつリファレンスになりうる安価な物が見つかると良いと思うのだけど、さすがにサイズ感がイヤホンとスピーカーだとずいぶん違うので、なかなか難しいかも。

いずれにせよ、こういったリファレンスの考え方なしに何事もうのみにしたらマズい、という感覚は持っておいた方が良いかと思う。



自分がいったい「何の音」を再生しているのかを理解する


わがオモロダイブからも、一つエントリを紹介したいと思う。

正直、他に読んでほしいエントリはいっぱいあるんだけど、今後オーディオ趣味を続けていく中で、おそらく多くの人が行きつく「本当に良い音とは何か」をテーマにして書いた「いい音って何?タイムドメイン向きの音楽からオーディオの本質を考える。」を、ぜひ読んでほしいと思う。

こちらのエントリはタイムドメインスピーカーと言う「自然な音に特化」したスピーカーに関する話題となるのだけど、まあタイムドメインがなんだとかそんなことは気にしないで、気軽に読んでもらえれば良いかと。

自分の聴こうとしている音源やCDに「どのような種類の音」が入っているかを意識することで、自分のオーディオシステムの方向性を決める一つの道しるべになるんじゃないかと思う。

オーディオ業界のウソを理解して本当に重要なものが何かを見抜く


ボクがここ数年、オーディオ趣味に入門して個人的に感じていることとして、2019年以降のオーディオはそろそろ、「ここ数十年で引き継いできたもの」を一部断ち切る必要性を感じている

その理由だけど、どうにも過去から引き継いできたオーディオは「アナログ全盛期」や「レコード時代」の培われた「根本的には既に不要な要素」を多く引き継いでおり、これがオーディオをわかりにくく、コスパの悪いものにする元凶となっている気がするからだ。

その意味で、ある程度、フラットな感覚で書かれているものか、もしくは「アンチな意見」みたいなものもしっかり読んだ上で、自分なりのオーディオとの付き合い方のスタンスを決めるべきだと思う。

そこで、あまり日本語で整理された内容が見つからなかったので、英語になってしまうのだけど、反論する人も多い内容なのかもしれないけど、一度読んで欲しいのが「オーディオにおける10の最大のウソ(The Ten Biggest Lies in Audio)」だ。

本記事は、アメリカ合衆国のThe Audio Criticというオーディオ雑誌に2000年秋号に掲載された古い英語の記事(PDF版はコチラ)になるのだけど、結構ボクもピンとくる内容を多く含むので、ぜひ一読してみてほしいと思う。
  1. ケーブルのウソ
  2. 真空管のウソ
  3. アンチデジタルのウソ
  4. リスニングテストのウソ
  5. 帰還のウソ
  6. バーンインのウソ
  7. バイワイヤリングのウソ
  8. パワーコンディショナーのウソ
  9. CDの扱い方に関するウソ
  10. ゴールデンイヤーのウソ
ちょっと内容は英語なのでかいつまんで内容にふれると、「ケーブルはオーディオの主要なコンポーネントじゃなくアクセサリだし、高いスピーカーケーブルで音が良くなるなんて嘘だ」とか「真空管はトランジスタのオーディオより本質的に優れているなんて信じるな」とか、「正しく設計されたアンプなら1時間後も1000時間後も同じパフォーマンスを発揮する(エージングしないと使えないような物はおかしい)」とか、もうヒリヒリした(かつ納得のいく)内容だったり(笑)

まあ、真空管はボクも幾つか小さいのを持ってるけど、「色付け用のコンポーネント」としては面白いと思ってるんだけど。

まあ、英語はちょっとしんどいという人はボクも所持している「ケーブルを変える前に知りたい50のオーディオテクニック」みたいな本を読むのも良いかもしれない。




このテーマだと、ちょっとプ〇ケーブルさんとか紹介しようと思ったんだけど、あれだと「善と悪の聖戦」になっちゃうしね(笑)

いずれにせよ、オーディオ雑誌なんて「ほぼ広告」なんだから、真面目にオーディオ機器を開発している人達に経緯を払う意味でも、逆にこういった「根本的には正しいアンチな内容」にも目を通して、フラットな感覚を鍛えるのは重要かと思う。

そして、バカ高い値付けでオーディオマニアから搾取しているメーカーには金を払わず、「人件費と売れる数を考えると妥当な金額」でやっている真面目なオーディオメーカーにお金を落とすのが重要かと。

そうしないと、本当にオーディオマニア(特に据え置き関係)なんて絶滅危惧種になってしまうからね。

100万以上使って目が覚めた先輩から「オーディオの向こう側」を学ぶ


だいたい、ボクもド直球のオーディオ以外の関連機器を含めれば、数十万円以上はこの趣味に使っていると思う。ちなみに後悔など全くないけど(笑)

そもそも、お金をかける事自体はオーディオの本質では無いと思うのだけど、一部の人はオーディオにはまり、どんどんお金をつぎ込んでしまう状況に陥る。

というわけで、オーディオ趣味にはまっていった人がどういう思考でどんな感じに進んでいくのか?を先人から学ぶのは良い事かと思う。

というわけで紹介したいのが、PlusBlogさんの「100万使って分かったオーディオの呪いについて」というエントリだ。

他に色々とこういった話題のブログはあるのだけど、読みやすくて「ネガティブパワー」も少なめ(笑)、ということでPlusBlogさんのエントリを紹介させていただきます。

なお、最後のオチは秀逸。オーディオマニアは早速、「英語を勉強し始める」べきかと
(笑)

あと、「Chord Mojo」はちょっとボク的にはボタン周りのデザインがイマイチだと思っていて、所持はしていないけど、いろんなサイトを見た結論としては、なかなか優れたコスパの良い機器かと思っており、100万使った後にこれを入手してるところも、個人的には納得感がある。


なお、こういう性能に定評のある機器と、性能の良いヘッドホン辺りを組み合わせれば「最短距離でポータブルオーディオ完成する」とは個人的に思っているんだけど、なかなかそんなショートカットはできないのが難しいところ(笑)

オーディオは「オーディオマニア」のためのものじゃない!


もうね、ホントにこういう風に思っているんだよね。

こんなに面白い物を、「音楽が大好きなティーンエージャー」が楽しめない現状、かつ色んなオーディオのイベントでは高齢の方しか見かけない、そんな残念な現状を打破したいと思っている管理人です。

というわけで、急に四コマ漫画とか入れてキャッチーさを出していこうとしてるのも、もうちょい若い人たちにも色々読んでほしいなあと思うわけもあったり(笑)

ボクより若い世代の人達に、もっととっつきやすいオーディオを目指して、今後も色々書いてみたいと思いますので、引き続きオモロダイブをよろしくお願いします!

というわけで今日はこの辺で!読んでいただいてありがとうございました!

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