最近、今更ながらOculus Goを入手して、色々遊んでいるんだけど、ふと、「このUSBポートってOTGに対応してるのかな?」とUSB-DACを挿したらフツーに動いた!ということで、今回はOculus Goの高音質化手法(およびaptX-LL対応化)について書いてみたいと思う。
いや、WEBで調べても誰もやってない(2019年6月時点)し、なんでみんな試していないの?というのが正直な感想。
いや、もうタイトルで終わっているだろ、というのは無しで(笑)
VR再入門
さて、Twitterのタイムラインで、最近「Oculus Quest買いました!」とか「私はRift Sにしました!」というツイートをよく見かけていて、とても気になってはいたのだけど、「過去に恐ろしくヒドいVR酔い」を経験したボクとしては、VRは鬼門の一つとなっていて、どうしたもんかなあと指を加えて眺める状況だった。
ただ、最近、クラウドファンディングで、あるアーティストのライブDVDを購入したり、普段からYoutubeでMVなどを眺めている状況で、「大画面で音楽(ライブ)鑑賞したい!」という欲望がメラメラ沸き起こってきていたのと、ツイッターで「Oculus Goは安いけど動画視聴だとイケてる(※)」という話を聞き、「VR再入門」ということで、Oculus Goを入手してみた。
※Oculus Questなどで採用されているコスト重視のペンタイル方式の有機ELより、従来のこなれた液晶の方が少なくとも動画などは表示品質が高いということらしい。
その結果だけど、いやあ、最新(ではないけど?)のVRってスゴい!!
スマホなんかで簡易的にVRヘッドセットにするのは過去にも試していたのだけど、もう次元が違う。
360度動画みたいに「根本的に解像度が足りない」コンテンツはまだまだだけど、通常のコンテンツについては、かなり没入感といい臨場感といい、必要十分なレベルに達していると思った。
ふと釣りゲームの中でショップで買い物をしている際、VR空間の右のドアから外に出ていけそうな気がするくらい(笑)
Oculus Goの音質について?
では、ボクの目的として最初に掲げた「音楽コンテンツ鑑賞」としての用途はどうだろう?Oculus Goにはスピーカーがヘッドセット脇についているのだけど、これがなかなかよくできていて、ちっこいスピーカーユニットながらいい仕事をするので、これだけでも、そこそこ音楽鑑賞を楽しめるように思う。
ただまあ、
- 結構音がダダもれ
- 低音も高音も基本的に出ない
とまあ、彼らの個性は大好きだし、冗談だけど、最大限、音楽コンテンツを楽しむためには、やはりヘッドホンは必須と考えた方が良いだろう。
ならばヘッドホン、されどヘッドホン
Oculus Goには幸い、イヤホンジャックも装備されているので、ここにお気に入りのヘッドホン(とかイヤホン)を挿せば、それだけで上記の課題はクリアでき、どんなに「周囲に理解されない音楽」でも一人の世界に没頭できることになる。でも、ちょっと待てよ?音楽好き&オーディオ好きとしてこれでいいの??
このままだと、フツーの「ヘッドホンしてOculus Goしてるオッサン」じゃん?
もっと強烈にドヤァ!!といきたいのが我々の生態じゃないだろうか。
というわけで、ここで「Oculus GoってUSB-DAC使えないの?」と思いつくわけだ。
で、調べてみたんだけど、「外国人以外あまり試していない&インターネットには実際に試してる画像皆無」という状況で、どうにも使えるのかわからない。
ならば試してみようというのがいつもの変態進行。
エッ!スゴイ!フツーにUSB-DACが使える!
いや、だから最初に書いた通りなんだけど(笑)
こういう用途に使うのに、あまりデカいDACはあまり適さないこともあって、過去に以下のエントリでも紹介しているHiFimeのDACを試してみる事に。
Oculus Goの充電用のUSBポートに以下のような、USB-OTGケーブルを挿入。
そして、次に最近あまり活用できていなかった「HIFIME UAE23HD USB DAC (ES9018K2M+SA9023)」をつなぐ。
おっ、ランプが点いた!ちなみにDACの収まりとしては、このスペースに挟むのが良いかと。
そしてYoutubeアプリなどでMV鑑賞してみたところ、フツーに音が出てる!音量も通常のスピーカー&イヤホンジャック同様にOculus Go側の操作で変更可能。
なお、一点注意点としては、「USB-DACを先に挿した状態でOculus Goを起動すると、認識しない可能性が高い」ということで、この辺りの挙動の理由は不明だけど、どうしても認識しない人は、この点に注意して、一度起動してからDACを接続するというのを試してほしい。
で、さすがに音が良いなあ~。
当然、使用するDACに音質は依存する事になるけど、ボクの使用しているこのHiFimeのDACだと、
- 解像度が上がり、一つ一つの音がきちんと分離される(元はモヤモヤ)
- スピード感がある低音がきちんと沈む
- 高音側もクリア感が増し、女性ボーカルやピアノの音もきれい
といった感じで、全体的に音が一回り、グレードアップされたように感じる。
いや、当然Oculus Goのイヤホンジャックの音質って「スマホのイヤホンジャック程度の音質」だと思うので、当たり前といえば当たり前なんだけど。
なお、当然だけど、バッテリーの持ちは悪くなるので、そこのところは自己責任で。
でも、音楽鑑賞するんだから、これくらいは最低限必要だよね?
なお、真似したいという人は、今は新型の「HIFIME S2 USB AND SPDIF DAC (SABRE ES9038Q2M)」が発売されているので、DAC-ICが最新のものになってる(ES9038Q2M)&USBケーブルが着脱式になってるので、コチラがオススメかも。
さらなるパワーアップに良さそうなアイテム
で、Oculus GoとDAC使用の有無に関わらず、良さそうなアイテムを見つけたので、紹介しておこう。まあ、自分(今は予算確保できないw)への備忘録だったりするんだけど(笑)
それが、KickStarterで過去話題になってた世界最小ホームシアターなんてスゴイうたい文句を名乗っている、「プレーヤーとイヤホン&ヘッドホンの間に挟むだけでサラウンド効果が産まれる」というXROUNDのXPUMPというアイテムだ。
ホームページで紹介されている紹介文は以下の通り。
- 映画・ゲーム・音楽すべてが楽しくなる
- 映画視聴では、ホームシアターさながらの迫力と臨場感で、シーンにのめり込めます。空気感や、爆発音、飛来する物の音までリアルに再現されます。
- ゲームでは、PC、PS4、Switchなど、あらゆるゲームに最適です。敵の足音や、銃火器の音がリアルに表現され、ダイナミックにプレイが楽しめます。
- 音楽では、音源に忠実なピュアオーディオ志向ではなく、カジュアルに音楽を楽しむ方におすすめです。特にライブ音源の視聴にオススメです。
うーん、どう考えても、こういうVRとの相性良いよねえ~。いつか入手できるものならしたいなあ。
もしや、aptX-LL対応のBluetoothヘッドホン接続もイケる?
さて、ある程度の音質を確保するという点では、USB-DACを接続するのが最適解かとは思う。ただ、利便性という点では「Bluetoothヘッドホン」、特に低遅延と高音質のバランスの良いaptX-LL対応機器を接続するというのも良いかと思う。
この点、他のホームページでは「Bluetoothトランスミッター」をイヤホンジャックに接続する手法を紹介していることが多いのだけど、ボクのブログを読んでいる方はそろそろお気づきだろう。
そう、実はこのTIPSを使う事で、あの「Creative BT-W2」がOculus Goでも使用できるんです!
BT-W2を使う事で、音質劣化を最小限に抑えた高音質&低遅延なワイヤレス化が可能となるので皆様も是非試してほしい。
BT-W2の小ささを活かすべく、こういうタイプのUSB-OTGコネクタを導入するのが良いと思う。
合体1。
合体その2。
aptX-LL対応のヘッドホンには愛用している「Avantree Audition Pro」を使用。
どうだろう。この写真を見るだけで「この全ワイヤレス構成がいかに快適か」がわかってもらえるんじゃないだろうか。いや、ホントに使いやすいよ、コレ。
いや、ホントに語彙の無いYoutuberみたいだけど、ヤバいね。ヤバい(笑)
まとめ。つまりOculus Goは音楽鑑賞にも最高。
さて、ボクはOculus Goを「音楽鑑賞」を一つの目的として購入したので、このUSB-DACやBT-W2が使えるというポイントは実に嬉しい。
ボクもこの構成で、ライブ動画をUSB-DACで鑑賞してみたのだけど、いや、ホントこれ、凄いよ。没入感と臨場感が半端ない。
ガチのライブ鑑賞用には、他にプロジェクターも持っていて、これまではそちらで鑑賞していたんだけど、どうしても家族がいると、設置場所の問題もあって、夜中は使えなくてもどかしいことがよくあったのだけど、これだと、家族に迷惑をかけず、夜中でも一人でこっそり、大音量&大画面でライブを楽しめるので、ホントに導入して良かったなあと思うんだよね。
いや、しかし何で誰もUSB-DAC試していないんだろ?と疑問を残しつつ。
皆さんも興味があれば是非、Oculus Goに好みのDAC&ヘッドホンを接続して、高音質&大画面なプライベート空間でライブや映画を堪能してみてはいかがだろうか。
いや、ホント、Oculus Go買って良かったなあ(しみじみ)
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